極愛〜狙われたら最後〜

「わかってる。見合いだなんだって迷惑してるんだ。ちょうどいいじゃないか」

それは本当だ。

「それだけの理由で?」

「他に何かあるか? 俺の嫁のフリを頼める奴なんて他にいない」

「私が殺れないと思ってるんでしょ」

「ククククっ、いつでも受けて立つよ。黙って殺られる気はないがな」

そう言えば彼女は俺の余裕が気に食わなかったのかバッグからナイフを取り出し俺に刃を向けた。

クククク。
威勢がいいな。
こうでなくちゃな、俺の嫁になるんなら。

俺はすかさずその刃を素手で掴めば彼女はなんと手を離した。

この反応は意外だった。

そして雫は諦めたように俺との結婚に承諾した。

嬉しいようで嬉しくない。

任務のためとはいえ、嫁のフリまで引き受けるのかコイツは。

なぜ自分を蔑ろにする?



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