極愛〜狙われたら最後〜
今夜、決行させる。
そう心に決めた。

俺を襲ってきたらそのまま殺されてしまっても良いかもな…なんて思ったりして。

「ああ。愛してる。心から」

そう言ってなんとか口元に笑みを浮かべ雫を見下ろした。

俺のこの言葉に嘘はない。

「龍。早く帰って可愛がって」

雫…
お前のその目は何を語ってる?

俺にはどうしてももう嘘には見えない。
信じてしまいたいと強く願いすぎてそう見えるだけなのか?

グッと腰を引き寄せここがパーティー会場の中だというのにその唇に吸い寄せられるかのようにキスをしそうになる。

自分が今七瀬龍として参加していることも忘れて。

そして俺を見上げていた雫もまた、自然にそれを受け入れようと目を閉じた。

「CEO。送ります」

ふと将臣の声で我に返った。
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