極愛〜狙われたら最後〜
湯船に浸かり、俺の上に乗って身を寄せ目を閉じる雫の頭を撫でる。

触れ合う肌が心地良い。

可愛いな本当に。
以前よりずっと俺は雫が愛しくて、そして辛い。

心を手に入れられないもどかしさ。

雫は俺を好きだと言う。
でもそれは嘘だ。

雫にそう言われる度に、これまで任務で交わってきた男と同じ扱いを受けている気になる。

しかし一方でその言葉を信じてしまいたくなる。

俺を見つめ揺れる瞳からは嘘なんてないんじゃないかと思ってしまいたい。

そして迎えた会社のパーティー。

いつものように俺は愛妻家ぶりを見せつけるように雫に接する。

「私も、あなたが愛しくてたまらないわ?」

すると俺を見上げでもどこか挑発敵に囁かれる。
それがあまりにも妖艶で魅惑的で思わずまた信じてしまいそうになった。

「私は、あなたのものだものね?」

そう言って胸元にそっと手を当てて更に追い討ちをかけられる。

この言葉は俺が待っていた言葉。
欲しかった言葉。

ここに愛はあるのか?

ない…よな…。

そして俺はこの瞬間、限界を迎えた。

雫の真意を確認するにはZからゴーサインを出してもらい俺を殺れるか殺れないか、それしか方法はない。
< 135 / 268 >

この作品をシェア

pagetop