極愛〜狙われたら最後〜
でも俺は知ってる。

お前の身体はもう俺を受け入れてると。

そして抱き始めれば案の定ピリついていた殺気が途切れ途切れになっていく。

俺を締め付け、甘い声をあげて必死にしがみつき脚を絡めてくる。

中は痙攣を起こして蜜で溢れ返り俺を搾り取ろうとする。

それでもまだ諦めない様子の雫。

俺が達する瞬間を狙ってる。

気づけよ。
気づけ。

お前は俺を殺せない。

抱いていてそれがどんどん確信に変わっていくのを感じた。

「あっ…はぁっ…」

瞳に涙を浮かべ俺を見上げる雫。
今にも天を仰ぎ気絶しそうになっているのを必死に耐えている。

「どうした? そんなもんか?」

お前はこの瞬間をずっと待ち侘びてたんだろ?

俺は容赦なく腰を突き上げると、雫は枕の下に隠してるだろう武器を手にした。

「ふっ…あっ…んっ…」

「そんなんで俺を殺ろうとしてたのか?」

そう言って枕の下に入れた手を持ち上げた。
ナイフか。

「ほら、殺れよ」

殺られる覚悟をして俺は自分の喉にナイフを突きつけた。
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