極愛〜狙われたら最後〜
「雫っ…」

「責任とって…、私を最後まで、面倒見てよ…」

最後は力無く顔を下に向けたまま小さな声でそう言った。

俺は抱き締める手に力を込める。

「任せてくれ。この命尽きるまで、お前だけを愛し抜くと誓う。俺の命はお前のもんだ」

「ちゃんとっ、ちゃんと愛して! じゃないと許さない!」

目を閉じ叫ぶ。
どうしてこんなにも愛おしいんだ。

「私がこれまでどれだけ…どれだけっ」

「ごめんな。辛い思いさせてっ…」

「私、仕事やめないからね」

は?

「Sの?」

「そうよ」

「だめだ」

「私はこの生き方しか知らない」

そして初めて雫を見た時の事を思い出した。

「お前。嫌じゃないのか?」
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