極愛〜狙われたら最後〜
慌てて自分の顔に手を持っていけば、頬が濡れていた。

「嫌だったか?」

龍臣は心配そうに私の流す涙を親指で拭う。

龍臣っ…

私は我慢できずに抱きついて首を横に振る。

そんな私を優しく抱きしめて頭を撫でる龍臣。

あんまり優しくしないで…
私は雫よ…

そう思いながら名残惜しく私は離れて、部屋を後にした。

廊下に出て涙をゴシゴシ拭く。

少し離れた所で待機する半沢は私を見て一瞬目を大きく開けたが何も聞いてこなかった。

その日私は、龍臣との熱いキスを思い出しながらまた涙を流し枕を濡らした。
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