バツイチ美女と 御曹司
三人を前にどう切り出そうかと迷ったが
単刀直入にいうのが一番だと思って、
離婚したいことそしてそこに至る状況や
昨日ホテルであったことを正直に伝えた。

最後まで泣かずに言えたことでほっとした。

何も言わずに聞いていた父が
マリの手を優しく握ってたった一言

「マリ!いつ帰って来る?」

といったとき、涙腺が崩壊した。

父の膝に泣き崩れたマリの背中を、
父はずっと優しく励ますように
さすっていてくれた。

「梅原との見合いを勧めたのは、
母さんと儂だからなあ。
人を見る目がなかったんだ。
ごめんよマリ
梅原の方がマリに一目ぼれして見合いを
ねじ込んできたくせに我慢ならんよ。
マリをこんなに泣かせて…
すぐに帰っておいで。
もうあの家に帰らなくてもいい」

と、父は言ってくれた。

シスコン気味の兄も梅原に対して
すごく怒ってくれた。

弁護士の先生を紹介する
ともいってくれた。

もめたときはお願いするけどなるべく穏便に
話し合いで決めたいといったら、
それでも決まったことを書面にしてきちんと
しておくのがいいと言って
すぐに弁護士に連絡してくれた。

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