バツイチ美女と 御曹司
本当は話し合いにも弁護士に同席して
もらったほうがいいと言ってくれたが、
とりあえず今日の夜の話し合いは
マリ一人で頑張ってみると言った。

でも兄は梅原は信用できないから必ず
録音しておくようにと指示された。

そして弁護士の連絡先を書いたメモを
渡してくれた。

もう家に帰る必要はないと言いわれたが
ちゃんと最後までマリとしては誠実に
向き合いたいと思っているといったら、
三人ともマリらしいといって笑っていた。

何かあったら必ずすぐに兄に話すことを
約束させられて帰ってきた。

その夜 梅原と話しあった。

兄にいわれた通りに梅原にも了承してもらい
携帯の録画機能で話し合いは録音した。

気持ちは揺るがないこと数々の浮気も
気づいていたこと、離婚に際しては
当座必要な現金を、慰謝料として
渡してもらえれば助かると話した。

生活費は十分な額をもらっていたので
マリにもある程度の貯えもあることを
正直に話した。

憎みあって別れたくはないので
慰謝料はほんとに梅原が出せる金額で
文句を言うつもりもなかった。
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