Star Shurine Gardian ―星の大地にある秘宝の守護者―
暗黒十字――幻魔の呪法②
「あ、あああ……」
ミアプラは立ち尽くしたまま動けなかった。実際には犯されていないし手も足も切られていない。が、彼女の脳裏には先ほどの凄惨な光景がべったりとこびりついていた。
「こりゃすごい。暗黒十字の幻魔の呪法…ここまでの威力とはな」
ガクルックスは無防備なミアプラに近づき、長襦袢の胸元の部分を強引に剥がした。ミアプラはどさっと倒れ、大きい裸の胸があらわになる。が、彼女は固まったまま動けない。
「ふっ、精神崩壊を起こしたな。これでこいつの体を存分に弄べるぜ」
今度は下半身の衣を切り裂いた。傷を負った太ももと下着が剥き出しになる。ガクルックスは無防備なミアプラの上に覆い被さった。が――突然、紫色の光が2人の少年に襲いかかってきた。
「うおっ!」
ザグンッという轟音が地面に轟き、直径30mほどのクレーターが空いた。
「誰だ!?」
こんな力業ができる者など、1人しかいない。サッと人影がミアプラのそばに降り立つ。
「カノープス!!」
「落ちるところまで落ちたか。単に天牢庵をやめるだけなら救いがあったのに、かつての仲間を傷つけやがって」
カノープスが剣を構える。
「お前に何が分かる! 落第した俺たちの何が……!!」
「似たような台詞、こいつにも言われたな」
カノープスはミアプラを指しながら、一切表情を変えずに吐き捨てた。そして
「来いよ。ボコボコにしてやる」
と、指でくいっと挑発するような仕草をした。
「なめやがって…暗黒十字をくらえ!!」
ガクルックスが持っていた十字架をかざすと、黒い光がカノープスを包んだ。
「何だ?」
「ふっ、この暗黒十字の光は幻魔の呪法で人の心の隙に入り込んで、恐ろしい幻覚を見せるのさ」
たった今、ミアプラが受けた攻撃だった。黒い光はカノープスの脳に光線のように突き刺さった。
「どうだ! 恐ろしい幻を…」
とガクルックスが言うが、カノープスは「ん?」と首をかしげる。
「別に何もないぜ?」
「ふん、もういっちょ!」
と再び十字から光を発するが――結果は同じだった。
「暗黒十字が効かない!?」
双子は愕然とした。今まで多くの人間を襲う際に発動してきた暗黒十字が――効かないだと!?
カノープスはその油断を見逃さなかった。一瞬で間合いを詰め、剣を振り上げてガクルックスの手に当てた。バキッという音とともに、十字架が手を離れて宙を舞った。
「ぐわっ!」
「心の隙に入り込むと言ったな。あいにくだが、俺は心に隙を作るほど心広くはないんだよ」
冷徹に七星剣を向けるカノープス。その姿に怯み、双子は魔剣を抱えて逃げ去った。
「ふん…」
カノープスはその姿を一瞥すると、下着だけになったミアプラにマントをかけた。
「これを巻いておけ。帰るぞ」
その時、足元に黒く光る十字架があることに気付いた。彼らが落としていった暗黒十字である。カノープスはそれを拾い上げ、小袋に収めた。
「ミアプラ!!」
アルセフィナを除く面々が2人を待っていた。早速、カペラが駆け寄る。
「どこに行っていたの!! 心配したわよ!!」
伸びてきたカペラの手を、ミアプラはバシッと払う。
「触らないで! 汚らわしい!!」
そういうと離れの方に駆けだし、そのミアプラをミモザが追いかけた。唖然とするカペラにカノープスが説明する。先の話を1階で盗み聞きしていたと――。
「そんな――」
「タイミングが悪かった。だけど、どうしようもないですよ」
しばらくはそっとしておくしかない。ミモザが何とかするだろう。
「さて……」と、カノープスは十字架をにらみつけた。こいつをどうすべきか? 破壊するか、それとも何か手掛かりがつかめるか……。
そうこう思っていると――十字架から黒い光が現れ、3人を包み込んだ。
「うおっ!」
「きゃああ!!」
ミアプラは立ち尽くしたまま動けなかった。実際には犯されていないし手も足も切られていない。が、彼女の脳裏には先ほどの凄惨な光景がべったりとこびりついていた。
「こりゃすごい。暗黒十字の幻魔の呪法…ここまでの威力とはな」
ガクルックスは無防備なミアプラに近づき、長襦袢の胸元の部分を強引に剥がした。ミアプラはどさっと倒れ、大きい裸の胸があらわになる。が、彼女は固まったまま動けない。
「ふっ、精神崩壊を起こしたな。これでこいつの体を存分に弄べるぜ」
今度は下半身の衣を切り裂いた。傷を負った太ももと下着が剥き出しになる。ガクルックスは無防備なミアプラの上に覆い被さった。が――突然、紫色の光が2人の少年に襲いかかってきた。
「うおっ!」
ザグンッという轟音が地面に轟き、直径30mほどのクレーターが空いた。
「誰だ!?」
こんな力業ができる者など、1人しかいない。サッと人影がミアプラのそばに降り立つ。
「カノープス!!」
「落ちるところまで落ちたか。単に天牢庵をやめるだけなら救いがあったのに、かつての仲間を傷つけやがって」
カノープスが剣を構える。
「お前に何が分かる! 落第した俺たちの何が……!!」
「似たような台詞、こいつにも言われたな」
カノープスはミアプラを指しながら、一切表情を変えずに吐き捨てた。そして
「来いよ。ボコボコにしてやる」
と、指でくいっと挑発するような仕草をした。
「なめやがって…暗黒十字をくらえ!!」
ガクルックスが持っていた十字架をかざすと、黒い光がカノープスを包んだ。
「何だ?」
「ふっ、この暗黒十字の光は幻魔の呪法で人の心の隙に入り込んで、恐ろしい幻覚を見せるのさ」
たった今、ミアプラが受けた攻撃だった。黒い光はカノープスの脳に光線のように突き刺さった。
「どうだ! 恐ろしい幻を…」
とガクルックスが言うが、カノープスは「ん?」と首をかしげる。
「別に何もないぜ?」
「ふん、もういっちょ!」
と再び十字から光を発するが――結果は同じだった。
「暗黒十字が効かない!?」
双子は愕然とした。今まで多くの人間を襲う際に発動してきた暗黒十字が――効かないだと!?
カノープスはその油断を見逃さなかった。一瞬で間合いを詰め、剣を振り上げてガクルックスの手に当てた。バキッという音とともに、十字架が手を離れて宙を舞った。
「ぐわっ!」
「心の隙に入り込むと言ったな。あいにくだが、俺は心に隙を作るほど心広くはないんだよ」
冷徹に七星剣を向けるカノープス。その姿に怯み、双子は魔剣を抱えて逃げ去った。
「ふん…」
カノープスはその姿を一瞥すると、下着だけになったミアプラにマントをかけた。
「これを巻いておけ。帰るぞ」
その時、足元に黒く光る十字架があることに気付いた。彼らが落としていった暗黒十字である。カノープスはそれを拾い上げ、小袋に収めた。
「ミアプラ!!」
アルセフィナを除く面々が2人を待っていた。早速、カペラが駆け寄る。
「どこに行っていたの!! 心配したわよ!!」
伸びてきたカペラの手を、ミアプラはバシッと払う。
「触らないで! 汚らわしい!!」
そういうと離れの方に駆けだし、そのミアプラをミモザが追いかけた。唖然とするカペラにカノープスが説明する。先の話を1階で盗み聞きしていたと――。
「そんな――」
「タイミングが悪かった。だけど、どうしようもないですよ」
しばらくはそっとしておくしかない。ミモザが何とかするだろう。
「さて……」と、カノープスは十字架をにらみつけた。こいつをどうすべきか? 破壊するか、それとも何か手掛かりがつかめるか……。
そうこう思っていると――十字架から黒い光が現れ、3人を包み込んだ。
「うおっ!」
「きゃああ!!」