蒼い空の下で愛を誓う〜飛行機を降りたパイロットはただ君を好きなだけの男〜
仕事を終えると彼も事務所勤務のため帰宅時間が同じになった。
彼は駅の改札で私を待っており驚いた。でももう彼の気持ちが痛いほどよくわかった。こうして夫婦になった今何も不安に思う必要はないと彼の手を握った。
「お疲れ」
「お疲れさまです」
機嫌の良い私を不思議そうに見つめる彼。私からこんな人前で手を繋ぐなんて彼からしたらそれだけで驚きだろう。でも何も言わずにぎゅっと握り返してくれる。混み合う電車の中で彼は私が押されないように守ってくれる。そんな彼の仕草にもキュンとしてしまう。一緒の電車でこうして過ごすのも結婚しているのに今日が始めて。彼しか見えないこの狭い車内で私は彼のシャツを掴むと彼は笑って私を見下ろしていた。
電車から降りるとようやく喋れるようになった。
手を繋ぎながら歩く道すがら、今日未来ちゃんから見せられた動画の話をした。彼は一瞬その場に立ち止まり、恥ずかしそうにしていた。
「まさか俺がこんなアナウンスをする日が来るなんて思いもしなかったよ。でも無性にお客様を安心させるため、自分を鼓舞するために言いたくなったんだ」
「うん」
「今日一緒に聞き取りをした松下機長は悠里の名前を出さなくてもわかっていたよ。グランドスタッフのあの子だろう? って笑っていた。そんなに俺は悠里を見ていたんだなと恥ずかしくなったよ」
夕暮れで彼の顔はあんまり見えないが、きっとほのかに赤くなっているのかもしれない。
「でも本心だから。悠里が待っているところに帰らなくちゃ、と本能がそう感じているんだと思う。だから悠里はもう俺から離してあげられない」
「うん、離さないで」
立ち止まると不意に彼からキスをされた。
また歩き始めると彼は言いにくそうにモゴモゴと口を開いた。
「でも、この告白のせいで俺は社内で好奇の目で見られているよ。少しだけ悠里の気持ちもわかった。人の噂に乗るってこんななんだな」
「そうだよ。ましてや瑛人さんほどの人なら尚更! 私の大変さをわかってくれた?」
「あぁ、少しだけ。でもどんなことがあっても悠里以外は考えられない。何かあったら俺が守るから」
「うん。わかってる。瑛人さんに守ってもらえる私は世界一幸せものだから」
END
彼は駅の改札で私を待っており驚いた。でももう彼の気持ちが痛いほどよくわかった。こうして夫婦になった今何も不安に思う必要はないと彼の手を握った。
「お疲れ」
「お疲れさまです」
機嫌の良い私を不思議そうに見つめる彼。私からこんな人前で手を繋ぐなんて彼からしたらそれだけで驚きだろう。でも何も言わずにぎゅっと握り返してくれる。混み合う電車の中で彼は私が押されないように守ってくれる。そんな彼の仕草にもキュンとしてしまう。一緒の電車でこうして過ごすのも結婚しているのに今日が始めて。彼しか見えないこの狭い車内で私は彼のシャツを掴むと彼は笑って私を見下ろしていた。
電車から降りるとようやく喋れるようになった。
手を繋ぎながら歩く道すがら、今日未来ちゃんから見せられた動画の話をした。彼は一瞬その場に立ち止まり、恥ずかしそうにしていた。
「まさか俺がこんなアナウンスをする日が来るなんて思いもしなかったよ。でも無性にお客様を安心させるため、自分を鼓舞するために言いたくなったんだ」
「うん」
「今日一緒に聞き取りをした松下機長は悠里の名前を出さなくてもわかっていたよ。グランドスタッフのあの子だろう? って笑っていた。そんなに俺は悠里を見ていたんだなと恥ずかしくなったよ」
夕暮れで彼の顔はあんまり見えないが、きっとほのかに赤くなっているのかもしれない。
「でも本心だから。悠里が待っているところに帰らなくちゃ、と本能がそう感じているんだと思う。だから悠里はもう俺から離してあげられない」
「うん、離さないで」
立ち止まると不意に彼からキスをされた。
また歩き始めると彼は言いにくそうにモゴモゴと口を開いた。
「でも、この告白のせいで俺は社内で好奇の目で見られているよ。少しだけ悠里の気持ちもわかった。人の噂に乗るってこんななんだな」
「そうだよ。ましてや瑛人さんほどの人なら尚更! 私の大変さをわかってくれた?」
「あぁ、少しだけ。でもどんなことがあっても悠里以外は考えられない。何かあったら俺が守るから」
「うん。わかってる。瑛人さんに守ってもらえる私は世界一幸せものだから」
END


