蒼い空の下で愛を誓う〜飛行機を降りたパイロットはただ君を好きなだけの男〜
慌てて着替え終えると走り出すようにロッカーを出た。夕方の帰宅ラッシュに加え空港からのお客様で駅はごった返していた。
品川駅に着いたところでつい周囲に知り合いがいないか周りを見渡してしまった。羽田から品川で降りる人なんて数え切れないほどいるのはわかっていても今日だけは気にせずにはいられなかった。
彼からのメッセージを確認しているとなぜか電話がかかってきた。焦ってすぐに通話のボタンを押すと桐生さんの声が聞こえてくる。

『そのまままっすぐ進んで』

「え?」

『一緒に行くのはダメなんだろう? 少し後ろにいるけど今日のところは強引に一緒に行って嫌われるわけにはいかないからな』

彼はそう言うと、少し離れたところにいるのか電話でそのまま道案内をしてくれる。その合間にもちょっとした会話が始まり、自然な流れに私の緊張は自然とほぐれていった。
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