蒼い空の下で愛を誓う〜飛行機を降りたパイロットはただ君を好きなだけの男〜
私が身支度を整え終わるとテラスに朝食が並べられていた。

「ここに運んでもらったんだ。バカンスに来たって感じがするだろう?」

「うん! すごく素敵」

「さあ、座って」

こんなところでも彼はレディーファーストだとばかりに椅子を引き、私を座らせてくれる。こんな演出をされてときめかない人なんているのだろうか。彼のスマートな様子に見惚れてしまう。
オレンジジュースをグラスに注いでくれると一緒にクロワッサンサンドを食べた。

「今日はパラセーリングの後買い物に行くんだろう?」

「うん。そのあとは瑛人さんおすすめのサンセットビーチで食事だよね」

「あぁ、あそこのサンセットがいいらしい」

「見たことないの?」

彼のおすすめだからてっきり行ったことがあるのかと思っていた。それに、誰と行ったんだろうと気になっていた。

「サンセットなんてどこでも見れるから見たことがないわけじゃない。それでもここがいいと聞いたから悠里と来たいと思って」

良かった。元彼女と来ていたら、とか想像をしてしまっていたのでホッとしてしまう。おすすめだと言われ、私と来たいと思ってくれたんだ。思わず彼の腕に手を回してギュッとした。

「うん、楽しみだね」

「あぁ、楽しみだ」
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