蒼い空の下で愛を誓う〜飛行機を降りたパイロットはただ君を好きなだけの男〜
「まさか、鷺宮さんか……?」

「知っているんですか?」

「あぁ、知っている。ドックにいることが多いけど、何度か話したことがある」

なんだか彼の表情は明るくない。父が整備士だと知って何かまずいだったのだろうか。

「あぁ、悠里が心配になることはない。驚いただけなんだ。でも、鷺宮さんは俺のことをどう思うか……」

「え? WALのパイロットを悪くなんて思わないと思いますよ」

どこか不安そうな表情を浮かべる彼を見ていると私まで不安になってきた。そんな私を見て慰めるように頭を撫でられる。

「でも俺が悠里を諦めるわけないだろ?」

そういうと不安を一掃するように私を抱きしめ返してくれた。
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