狂気のお姫様
「……」
「律」
今のは怒ってる声色だなー、と思いながらギギギっとジローさんのほうを向く。
千秋ちゃんの驚愕のカミングアウトのせいで、「ドキドキ☆本業とのお見合い大作戦」は見事に地獄絵図となり、成瀬の組長さんもジローさんも怒り心頭。
そんな中「どんな人間か見たかったので」と、飄々と言ってのける千秋ちゃんは、多分心臓に極太の毛が生えているはずだ。
しかも、「興味が湧いた」などと、ロリコン男まっしぐらな答えを言い放ち、騒然。
「興味」がどのタイプのものかは分からないけど、ジローさんは、お前に娘はやらんぞ、な親バカならぬ叔父バカを見せつけるし、成瀬の組長さんは床にめり込んでないかな?ってぐらい頭下げるし。
結局、私の意思を尊重してか、ジローさんがぶちギレなかったから良かったものの、約束を取り付けたにも関わらず、組長の許しなく、お見合いをする者同士が顔を合わせるなど、言語道断なのだろう。
そして今。
若い者同士で話してきなさい、なお約束の前に、ジローさんの説教タイムが始まったのである。
「律、なんで言わなかった」
なんで言わなかったと言われましても。
「ジローさんが怒るから」
理由はコレに限るわけで。
「怒るってなぁ、お前」
「私もまさか千秋ちゃんがカミングアウトするとは思ってなかったよ」
「千秋ちゃん……?」
あ、やべ。
ジローさんのコメカミがピクリと動く。
「東堂を騙ってた奴等も、一般人に手を出そうとしてると思ったから追いかけたのであって、ほんとにそうなった時は、すぐジローさんやさっちゃんに連絡するつもりだったもん」
すぐに話題を戻し、千秋ちゃん呼びへのクレームを遮る。
「だったらそのまま電話して帰りゃ良かっただろうが」
「だってバレたんだもん」
「バレた?」
「うん」
「お前が?」
「うん」
「……」
ジローさんは押し黙る。
「律」
今のは怒ってる声色だなー、と思いながらギギギっとジローさんのほうを向く。
千秋ちゃんの驚愕のカミングアウトのせいで、「ドキドキ☆本業とのお見合い大作戦」は見事に地獄絵図となり、成瀬の組長さんもジローさんも怒り心頭。
そんな中「どんな人間か見たかったので」と、飄々と言ってのける千秋ちゃんは、多分心臓に極太の毛が生えているはずだ。
しかも、「興味が湧いた」などと、ロリコン男まっしぐらな答えを言い放ち、騒然。
「興味」がどのタイプのものかは分からないけど、ジローさんは、お前に娘はやらんぞ、な親バカならぬ叔父バカを見せつけるし、成瀬の組長さんは床にめり込んでないかな?ってぐらい頭下げるし。
結局、私の意思を尊重してか、ジローさんがぶちギレなかったから良かったものの、約束を取り付けたにも関わらず、組長の許しなく、お見合いをする者同士が顔を合わせるなど、言語道断なのだろう。
そして今。
若い者同士で話してきなさい、なお約束の前に、ジローさんの説教タイムが始まったのである。
「律、なんで言わなかった」
なんで言わなかったと言われましても。
「ジローさんが怒るから」
理由はコレに限るわけで。
「怒るってなぁ、お前」
「私もまさか千秋ちゃんがカミングアウトするとは思ってなかったよ」
「千秋ちゃん……?」
あ、やべ。
ジローさんのコメカミがピクリと動く。
「東堂を騙ってた奴等も、一般人に手を出そうとしてると思ったから追いかけたのであって、ほんとにそうなった時は、すぐジローさんやさっちゃんに連絡するつもりだったもん」
すぐに話題を戻し、千秋ちゃん呼びへのクレームを遮る。
「だったらそのまま電話して帰りゃ良かっただろうが」
「だってバレたんだもん」
「バレた?」
「うん」
「お前が?」
「うん」
「……」
ジローさんは押し黙る。