年の差十五の旦那様 外伝②~いつか、それが『愛』になる~
第8話 デート当日
アルロイさんとの約束の日。私は朝から忙しなく過ごしていた。
そもそも、男の人と二人きりで出掛けるなんてはじめて。しかも、デートなんてしたことがない。
衣服はどんなものが正解だろうか? メイクは薄いほうがいい? 髪の毛はおろしたほうがいいのか、結ったほうがいいのか……。
さんざん悩んで、早起きしたのに約束の時間ギリギリになってしまった。
待ち合わせ場所になっているリスター家の裏門に行くと、アルロイさんが立っていた。彼はちらちらと腕時計を見つめている。
咄嗟に隠れてしまった。
(これ、おかしくないよね……?)
身にまとうワンピースは淡い水色の布地に白いレースがあしらわれたもの。ふわふわとしてて可愛いデザインだけど、控えめなレースが上品な印象を与える。髪の毛は一つに結ってみて、アクセント代わりに青色のリボンをあしらった。靴は歩きやすさを重視して、ヒールは低め。メイクはしっかりとはせずに、薄めのナチュラルなもの。
(……というか、私気合い入れすぎでは?)
別に恋人になった――わけじゃないのに。
こんなの意識していますって全身で伝えているようなものじゃない?
そっと顔を出すと、アルロイさんの格好が見えた。白いシャツに黒いスラックスと同じく黒のジャケット。
明らかにラフな格好で、私は自分が空回りしているのでは――と怖くなってしまう。
(今からでも着替えに戻ったほうがいい? けど、約束の時間が……)
一人悶々と悩んでいると、十時を知らす鐘が鳴った。……約束の時間だ。行かなくちゃ。
そもそも、男の人と二人きりで出掛けるなんてはじめて。しかも、デートなんてしたことがない。
衣服はどんなものが正解だろうか? メイクは薄いほうがいい? 髪の毛はおろしたほうがいいのか、結ったほうがいいのか……。
さんざん悩んで、早起きしたのに約束の時間ギリギリになってしまった。
待ち合わせ場所になっているリスター家の裏門に行くと、アルロイさんが立っていた。彼はちらちらと腕時計を見つめている。
咄嗟に隠れてしまった。
(これ、おかしくないよね……?)
身にまとうワンピースは淡い水色の布地に白いレースがあしらわれたもの。ふわふわとしてて可愛いデザインだけど、控えめなレースが上品な印象を与える。髪の毛は一つに結ってみて、アクセント代わりに青色のリボンをあしらった。靴は歩きやすさを重視して、ヒールは低め。メイクはしっかりとはせずに、薄めのナチュラルなもの。
(……というか、私気合い入れすぎでは?)
別に恋人になった――わけじゃないのに。
こんなの意識していますって全身で伝えているようなものじゃない?
そっと顔を出すと、アルロイさんの格好が見えた。白いシャツに黒いスラックスと同じく黒のジャケット。
明らかにラフな格好で、私は自分が空回りしているのでは――と怖くなってしまう。
(今からでも着替えに戻ったほうがいい? けど、約束の時間が……)
一人悶々と悩んでいると、十時を知らす鐘が鳴った。……約束の時間だ。行かなくちゃ。