寵愛の姫 Ⅲ【完】
「いえ、大丈夫です。」
「そう?」
私がにっこりと笑えば、お母さんが安心したように顔を綻ばせる。
「お母さん。」
「何かしら?」
「今日は、お招きありがとうございます。」
緊張したけれど。
お母さんにお呼ばれされて、会えるのは嬉しい。
「良いのよ、莉茉ちゃん。今日は楽しんで行ってちょうだいね?」
「はい。」
大きく頷いた私に、お母さんは微笑む。
綺麗で。
優しくて、上品なお母さんに、私も微笑み返した。