早河シリーズ完結編【魔術師】
▼早河家の物語

 主人公の早河の登場がプロローグを除けば第二章からになります。

 本編シリーズの【第六幕 砂時計】から完結編まではvsカオスとの闘いが続くので早河探偵事務所の依頼人はいないのです。最終幕と完結編では早河探偵事務所に早河が滞在している場面がほとんどないので、四谷の探偵事務所の出番も少なめ。

完結編の依頼人を強いて挙げるなら、警察庁のお偉いさんになった阿部警視監でしょうか。
順調にエリート出世街道まっしぐらの阿部警視監は作者のお気に入りキャラなもので完結編にまで出番があります(笑)

 今回の早河は娘の真愛が誘拐されてからは真愛の行方を追いつつ貴嶋の情報も集め、警察内部にいる敵をあぶり出す作戦を考え、佐藤と共闘し……今回も頭脳戦で忙しいなぁ。

目的の遂行のためなら犯罪者とも手を組む。これは【最終幕 人形劇】からの流れです。刑事ではなくなった探偵の立場だからできることでもありますね。

 本編シリーズに比べてヒロインのなぎさの登場シーンが少なめですが、本作でのなぎさは早河の仕事をサポートする助手ではなく彼の妻であり、子どもを誘拐された母親の立場にいます。

完結編で言えばヒロインの立ち位置は美月が正しいでしょうが、美月はヒロインではなく早河シリーズのキーパーソンです。
(この美月の立ち位置については、次の項目で書いてます。)

〈早河シリーズ〉のヒロインはやっぱりなぎさですし、なぎさにしか出来ない方法で早河を支えています。

 第五章は早河夫妻の見せ場! 娘を救出するために懐かしの探偵と助手コンビが復活✧
早河の隣にはなぎさがいるのがしっくりくる~この安定感。なぎさが早河を「所長」と言っていた時代が懐かしい。

早河さんはエビフライはタルタルソース派だそうです♡

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