両片思いだったのに略奪されて溺愛されました



それでこの話はオシマイ。


――だと、思ったのに。


「南ちゃん、ホント可愛いだけじゃなく、売上まで社内イチとか素晴らしい彼女だな、ゲン」



夏目が真っ赤な顔をしてゲンに絡みはじめた。


お。と、ゲンの反応を観察


けれど、ゲンは全く感情を見せずに「そうだな」と小さく笑った


――わかんねー。ゲンって。ほんと。


そう思っていたところに、南ちゃんがまた切り込む



「そんなんじゃないんですよ、ハジメ君からいつも伊藤さんの素晴らしさを伺っているんですけど、本当にうちのお洋服は伊藤さんのデザインが良くて、簡単に売れるんです」


しゃべるしゃべる。点数稼ぎ?


自分を下にして、実は好感度アップの計算トーク。


――と、今日の昼のアレで今なら南ちゃんの作戦が読めるけど、


実際、今まで気がつかなかった


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