両片思いだったのに略奪されて溺愛されました
「あ。あと、藤森君が来るのよね」
「――はい」
話はもう終わったのかと思っていたので、不意打ちを食らって身体がビクンとはねあがった
「縫製汚いからどうにかして、って言っておいて」
「……すみません……」
別に私が縫っているわけでもないのだけれど、口から謝罪の言葉がこぼれた
担当責任者は私だから、取引先の不手際は私の監督不行き届きになる。
「あんな商品、店に置けるなんて神経疑うわ」
そして坂巻さんの言葉は、間接的だったはずが私に対する直接的な叱咤に変わる
「申し訳ありません……」