コンネリシャス王国の  恋物語
母上は庶民の出で、父上に嫁いでから上流階級のマナーや立ち居振る舞いなどの教育が厳しく、その上周りの人々の悪意にも晒されてよくこっそりと泣いていた。

父上には愚痴も弱音も吐かなかったが、テイレアにはすべて吐き出せていたようで今の自分があるのはテイレアのお陰なのだと、よく言っていた。

それほど絆の深い親友の娘を迎えることができて嬉しいと涙していた。

今度は自分がルルを支えてあげるのだと張り切っているが、ルルを支えるのは俺の役目だとやんわりくぎを刺しておいた。
妹のイリスも張り切っている。

王族のマナーや立ち居振る舞いなどはイリスが教えると言ってきかず、毎日ルルを独り占めにして俺をイラつかせている。

アレクもルルが大好きでいつもまとわりついてはスイーツを作ってくれと強請っているのだ。

俺は公務も忙しく同じ王宮内にいてもルルとなかなか会えていなかった。

でも今日からは毎晩この腕にルルを抱いて寝ていられる。

そして朝起きたら、ルルの顔を一番に見られる。

これからはルルが三食食事も作ってくれると言っていた。おやつのスイーツもだ。

セレスが羨ましかったが、これからはずっと死ぬまでルルを独占できるのだ。

幸せだ。

俺の最愛を腕に閉じ込めてジュオンはやっと眠りについた。
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