The previous night of the world revolution2〜A.D.〜
ダイニングテーブルの上には、ローストチキンやサンドイッチ、ビーフシチューといったご馳走メニューが並び。

更に、大きな皿にガトーショコラが乗っていた。

それだけじゃない。何処から買ってきたのか、チョコファウンテンが鎮座して、とくとくと熱いチョコレートを噴き出していた。

その横には、マシュマロ、バームクーヘン、バゲット、ビスケット、いちご、バナナ、キウイなどが一口サイズで用意してあった。

…完璧過ぎる。

「フューニャ…これ…」

「…私はバレンタインなんて知りません」

フューニャはふいっ、とよそを向いた。

その頬が真っ赤になっているのを、俺は見逃さなかった。

…バレンタイン忘れてたなんて、嘘じゃん。

さっきもらった義理チョコが、駄菓子のように思えてくる。

あんまり嬉しくて、フューニャが可愛くて、俺はフューニャをぎゅっと抱き締めた。

「私はバレンタインなんて知りません…」

「うん、分かってるよ」

必死にそう言い張るフューニャ。

もう、何でも良いや。

幸せ過ぎて頭おかしくなりそう。

「…お返しは、倍返しじゃないと怒りますからね」

「勿論だよ」

甘えるようにぐりぐりと頭を押し付けてくるフューニャ。

バレンタインを考えた人、どうもありがとう。

あなたのお陰で、俺は今最高に幸せです。





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