【完結】年の差十五の旦那様Ⅱ~義妹に婚約者を奪われ、冷酷だと言われる辺境伯の元に追いやられましたが、毎日幸せです!~
「……あれ、は」
「嘘だったのですか?」
少し悲しい声音でそう問えば、ギルバート様は「違う!」と慌てたようにおっしゃった。それから「……咄嗟、だったんだ」と小さな声で零された。
「嘘じゃない。けれど、咄嗟だったからあんなことをここで……!」
確かに場所はちょっと悪かったかもしれない。周囲には野次馬らしき領民たちが集まりつつあり、私とギルバート様のことを興味深そうに眺めている。
(でも、これって逆に良かったんじゃないの?)
けれど、私はそう思ってしまう。領主夫妻の仲が良ければ領民たちにとっても嬉しいことのはずだもの。そう思って私が視線だけで周囲を見渡せば、ターラさんがこちらに近づいてきていた。
「ターラさん」
彼女の名前をゆっくりと呼べば、ターラさんは「シェリル様」と優しく私の名前を呼んでくださった。
「領主様のこと、大好きなのですね」
そして、彼女はにっこりと笑ってそう言ってくれる。なので、私は力強く頷いた。
「私、ギルバート様のことが大好きです。だから……その、出来れば、お支えしたいと思っております」
最後の方は消え入りそうなほど小さな言葉になってしまった。でも、領民の人たちにはしっかりと聞こえていたらしく、小さいけれど歓声らしきものが上がりつつあった。
「嘘だったのですか?」
少し悲しい声音でそう問えば、ギルバート様は「違う!」と慌てたようにおっしゃった。それから「……咄嗟、だったんだ」と小さな声で零された。
「嘘じゃない。けれど、咄嗟だったからあんなことをここで……!」
確かに場所はちょっと悪かったかもしれない。周囲には野次馬らしき領民たちが集まりつつあり、私とギルバート様のことを興味深そうに眺めている。
(でも、これって逆に良かったんじゃないの?)
けれど、私はそう思ってしまう。領主夫妻の仲が良ければ領民たちにとっても嬉しいことのはずだもの。そう思って私が視線だけで周囲を見渡せば、ターラさんがこちらに近づいてきていた。
「ターラさん」
彼女の名前をゆっくりと呼べば、ターラさんは「シェリル様」と優しく私の名前を呼んでくださった。
「領主様のこと、大好きなのですね」
そして、彼女はにっこりと笑ってそう言ってくれる。なので、私は力強く頷いた。
「私、ギルバート様のことが大好きです。だから……その、出来れば、お支えしたいと思っております」
最後の方は消え入りそうなほど小さな言葉になってしまった。でも、領民の人たちにはしっかりと聞こえていたらしく、小さいけれど歓声らしきものが上がりつつあった。