【完結】年の差十五の旦那様Ⅱ~義妹に婚約者を奪われ、冷酷だと言われる辺境伯の元に追いやられましたが、毎日幸せです!~
「私も、ギルバート様のことが大好きです」
そっと口ずさむようにそう伝えれば、ギルバート様の手が控えめに私の肩に回される。その触れ方は壊れ物を扱うかのような優しいもの。……大切にされているような気がして、嬉しい。
「ギルバート様」
「……どうした?」
「私、エリカのこと大切なのです」
ふとそう言葉にすれば、ギルバート様は眉を下げられてしまった。どうやら、初期の頃にエリカに取ってしまった態度について思われることがあるらしい。
「でも、ギルバート様やサイラスさんがエリカに対して怒ってくださるの、ちょっと嬉しかったです。……私のこと、大切にしてくださっているような気がして」
エリカには悪いけれど、私の心の奥底にはそういう感情もあった。ギルバート様たちが私のことを大切だと、強く言ってくれているような気がしていたから。
「……そうか。だが、それは間違いだ」
「……間違い、ですか?」
意味が分からなくてきょとんとする私を他所に、ギルバート様は「しているような気がしているわけじゃない」とおっしゃってゆるゆると首を横に振られた。
「実際、俺たちはシェリルが大切なんだ。……サイラスも、クレアもマリンも。ほかの使用人たちだって、シェリルがここにいてくれることを望んでいる」
「……ギルバート様」
「だからな、シェリル」
恐る恐るといった風に私のことをギルバート様が抱きしめてくださる。何だろうか。心臓がうるさい。……私じゃなくて、ギルバート様の。
「俺と、ずっと一緒にいてほしい」
……そのお言葉は、とても嬉しかった。何度聞いても、嬉しくて仕方がない。
「……もちろんです」
そのため、私が言えることはそれだけ。……ギルバート様と、私もずっと一緒に居たいの。それは間違いのない、真実だから。
そっと口ずさむようにそう伝えれば、ギルバート様の手が控えめに私の肩に回される。その触れ方は壊れ物を扱うかのような優しいもの。……大切にされているような気がして、嬉しい。
「ギルバート様」
「……どうした?」
「私、エリカのこと大切なのです」
ふとそう言葉にすれば、ギルバート様は眉を下げられてしまった。どうやら、初期の頃にエリカに取ってしまった態度について思われることがあるらしい。
「でも、ギルバート様やサイラスさんがエリカに対して怒ってくださるの、ちょっと嬉しかったです。……私のこと、大切にしてくださっているような気がして」
エリカには悪いけれど、私の心の奥底にはそういう感情もあった。ギルバート様たちが私のことを大切だと、強く言ってくれているような気がしていたから。
「……そうか。だが、それは間違いだ」
「……間違い、ですか?」
意味が分からなくてきょとんとする私を他所に、ギルバート様は「しているような気がしているわけじゃない」とおっしゃってゆるゆると首を横に振られた。
「実際、俺たちはシェリルが大切なんだ。……サイラスも、クレアもマリンも。ほかの使用人たちだって、シェリルがここにいてくれることを望んでいる」
「……ギルバート様」
「だからな、シェリル」
恐る恐るといった風に私のことをギルバート様が抱きしめてくださる。何だろうか。心臓がうるさい。……私じゃなくて、ギルバート様の。
「俺と、ずっと一緒にいてほしい」
……そのお言葉は、とても嬉しかった。何度聞いても、嬉しくて仕方がない。
「……もちろんです」
そのため、私が言えることはそれだけ。……ギルバート様と、私もずっと一緒に居たいの。それは間違いのない、真実だから。