【完結】年の差十五の旦那様Ⅱ~義妹に婚約者を奪われ、冷酷だと言われる辺境伯の元に追いやられましたが、毎日幸せです!~
「私はエリカのことを愛しているわ。ちょっと生意気で、でもすごく素直で。可愛らしくて、芯の強い女の子。……そんなエリカのこと、私が愛しているわ。……もちろん、貴方よりも」
最後の言葉には抑揚をつけなかった。
それほどまでに真剣な声でそう言えば、エヴェラルド様は「嘘を言うな!」と言って魔法を使う構えを見せる。
「お前はエリカに魔力を奪われ、虐げられてきた。挙句に婚約者も奪われたんだぞ⁉ そんな奴が、エリカを愛しているわけがない――!」
確かに、その言葉は間違いないかもしれない。
だけど、私はエリカのことを心の底から愛しているのだ。愛には様々な形がある。たとえ今まで憎んでいたとしても、今の私はあの子のことを――愛している。
「貴方がなんと言おうと、私の気持ちは変わらないわ――」
「――ふざけるなっ!」
エヴェラルド様がそう叫ばれるとほぼ同時に、私の方に炎の球が飛んでくる。エヴェラルド様の魔法の属性は『火』。だから、炎の球を飛ばすのだ。
(――っつ!)
避けようとした。でも、出来なかった。だって、私が避けてしまえば――そこには庭師の人たちが丹精込めて育てた花があったから。
私は逃げようとせずに、そのまま炎の球を身体で受け止めようとした。
(……痛いだろうなぁ)
きっと、お義母様に折檻された時よりも痛いのだろう。
そう思う。だけど、私は――ここで逃げては、ダメなのだ。
ぎゅっと目を瞑って、私は襲い来る熱さに耐えようとした。だけど、いつまで経っても炎の球は私の方には向かってこない。
驚いて目を開けば、私の前に立ちふさがるようにロザリア様が立っていらっしゃった。
最後の言葉には抑揚をつけなかった。
それほどまでに真剣な声でそう言えば、エヴェラルド様は「嘘を言うな!」と言って魔法を使う構えを見せる。
「お前はエリカに魔力を奪われ、虐げられてきた。挙句に婚約者も奪われたんだぞ⁉ そんな奴が、エリカを愛しているわけがない――!」
確かに、その言葉は間違いないかもしれない。
だけど、私はエリカのことを心の底から愛しているのだ。愛には様々な形がある。たとえ今まで憎んでいたとしても、今の私はあの子のことを――愛している。
「貴方がなんと言おうと、私の気持ちは変わらないわ――」
「――ふざけるなっ!」
エヴェラルド様がそう叫ばれるとほぼ同時に、私の方に炎の球が飛んでくる。エヴェラルド様の魔法の属性は『火』。だから、炎の球を飛ばすのだ。
(――っつ!)
避けようとした。でも、出来なかった。だって、私が避けてしまえば――そこには庭師の人たちが丹精込めて育てた花があったから。
私は逃げようとせずに、そのまま炎の球を身体で受け止めようとした。
(……痛いだろうなぁ)
きっと、お義母様に折檻された時よりも痛いのだろう。
そう思う。だけど、私は――ここで逃げては、ダメなのだ。
ぎゅっと目を瞑って、私は襲い来る熱さに耐えようとした。だけど、いつまで経っても炎の球は私の方には向かってこない。
驚いて目を開けば、私の前に立ちふさがるようにロザリア様が立っていらっしゃった。