【完結】年の差十五の旦那様Ⅱ~義妹に婚約者を奪われ、冷酷だと言われる辺境伯の元に追いやられましたが、毎日幸せです!~
(……お義姉様。どうか、お幸せに)
きっとリスター伯爵ならばお義姉様を幸せにしてくれる。それはすぐにわかるし、お二人が相思相愛なのもよく分かっている。お義姉様は使用人たちにも慕われていて、きっと立派なリスター伯爵夫人になられるだろう。……そこに、醜聞まみれの異母妹はいらない。
「……うぅ」
本当はお顔を見てさようならを言いたい。だけど……言えない。そう思いながら、私は感謝の言葉を綴ったお手紙をテーブルの上に置く。そのあと、持ってきたものを鞄に詰め込んで、私はお部屋のカーテンを開けた。
きれいな夜空には星がきらめいている。……どうか、人生をやり直せるのならば。
「……私はもう、お義姉様を傷つけないし迷惑なんてかけないわ」
今更遅いなんて言われてもいい。私は、私は――お義姉様のことが大好きだから。だから、もうこれ以上迷惑をかけないように。身勝手だって非難されたっていい。ただ、お義姉様の幸せを守るために。私は――
――リスター伯爵家のお屋敷を、出て行く。
きっとリスター伯爵ならばお義姉様を幸せにしてくれる。それはすぐにわかるし、お二人が相思相愛なのもよく分かっている。お義姉様は使用人たちにも慕われていて、きっと立派なリスター伯爵夫人になられるだろう。……そこに、醜聞まみれの異母妹はいらない。
「……うぅ」
本当はお顔を見てさようならを言いたい。だけど……言えない。そう思いながら、私は感謝の言葉を綴ったお手紙をテーブルの上に置く。そのあと、持ってきたものを鞄に詰め込んで、私はお部屋のカーテンを開けた。
きれいな夜空には星がきらめいている。……どうか、人生をやり直せるのならば。
「……私はもう、お義姉様を傷つけないし迷惑なんてかけないわ」
今更遅いなんて言われてもいい。私は、私は――お義姉様のことが大好きだから。だから、もうこれ以上迷惑をかけないように。身勝手だって非難されたっていい。ただ、お義姉様の幸せを守るために。私は――
――リスター伯爵家のお屋敷を、出て行く。