【完結】年の差十五の旦那様Ⅱ~義妹に婚約者を奪われ、冷酷だと言われる辺境伯の元に追いやられましたが、毎日幸せです!~
「……けれど」
「私、エリカ様にとてもよくしていただいたのです。……だから、私も行きます」
真剣な面持ちでそう告げてきたマリンに驚いていると、クレアが「報告は、私一人でも大丈夫です」と言葉を付け足す。
「なので、どうかマリンも連れて行ってあげてください。……この子、案外頑固なので」
にっこりと笑ってクレアがそう言う。
その言葉を聞いてもう一度マリンに視線を向ければ、彼女は力強く頷いていた。……多分、何を言っても聞いてくれないだろうな。
「わかった。行きましょう」
だからこそ、私はそう言って頷く。すると、クレアが「報告に行ってきます!」と言ってお屋敷の方に駆けていく。
そんな彼女を見送って、私はマリンとロザリア様と一緒に用意された馬車に乗り込む。なんでも、サイラスさんがもしものことを考えて先に馬車を用意してくれていたらしい。……私は、そこまで頭が回らなかったけれど。
そのまま馬車は走り出し、アスキスの方へと向かう。
(……エリカ、どうか、早まらないで……!)
エヴェラルド様のあの様子だと、エリカに何をしでかすかわからない。もちろん、エリカにはエリカの自由がある。エリカがエヴェラルド様と添い遂げようとするのならば、私は反対しない。その場合はこの心配は杞憂で済む。
アスキスの街はリスター伯爵の丁度中心部にある街。お屋敷からは馬車で三十分程度走らせればつくと聞いている。
私はまだまだ伯爵領には詳しくない。いずれは夫人になるのだからと、勉強だけは頑張っているつもりなのだけれど。
「私、エリカ様にとてもよくしていただいたのです。……だから、私も行きます」
真剣な面持ちでそう告げてきたマリンに驚いていると、クレアが「報告は、私一人でも大丈夫です」と言葉を付け足す。
「なので、どうかマリンも連れて行ってあげてください。……この子、案外頑固なので」
にっこりと笑ってクレアがそう言う。
その言葉を聞いてもう一度マリンに視線を向ければ、彼女は力強く頷いていた。……多分、何を言っても聞いてくれないだろうな。
「わかった。行きましょう」
だからこそ、私はそう言って頷く。すると、クレアが「報告に行ってきます!」と言ってお屋敷の方に駆けていく。
そんな彼女を見送って、私はマリンとロザリア様と一緒に用意された馬車に乗り込む。なんでも、サイラスさんがもしものことを考えて先に馬車を用意してくれていたらしい。……私は、そこまで頭が回らなかったけれど。
そのまま馬車は走り出し、アスキスの方へと向かう。
(……エリカ、どうか、早まらないで……!)
エヴェラルド様のあの様子だと、エリカに何をしでかすかわからない。もちろん、エリカにはエリカの自由がある。エリカがエヴェラルド様と添い遂げようとするのならば、私は反対しない。その場合はこの心配は杞憂で済む。
アスキスの街はリスター伯爵の丁度中心部にある街。お屋敷からは馬車で三十分程度走らせればつくと聞いている。
私はまだまだ伯爵領には詳しくない。いずれは夫人になるのだからと、勉強だけは頑張っているつもりなのだけれど。