【完結】年の差十五の旦那様Ⅱ~義妹に婚約者を奪われ、冷酷だと言われる辺境伯の元に追いやられましたが、毎日幸せです!~
その手をぎゅっと握りながら、私は「今日は、靴屋さんが来てくださるのですよね?」と問いかける。
「あぁ、あと宝石商を呼んである。……挙式の際のドレスは決まったが、ほかの小物類がまだだったからな」
あと少しに迫った挙式の準備は着々と進められている。
もうすぐ各所に招待状を送ることになっていた。辺境で最も豪華な教会で、私たちは結婚式を挙げるのだ。
「豪華さは、あまり必要ありませんから」
ギルバート様の目をまっすぐに見つめて、私はそう伝える。すると、ギルバート様は黙ってしまわれた。
「もちろん、辺境伯の挙式ということは、それ相応の豪華さは必要なのかもしれません。……でも」
「でも?」
「私は、ギルバート様とだったらこじんまりとした教会で挙げる結婚式でも幸せです」
出来る限りにっこりと笑って、そう告げる。ほんのりと赤くなっているであろう頬を隠すようにプイっと視線を背ければ、ギルバート様は「……そうか」と小さく声を零されていた。
「せっかくだし、大規模な披露宴が終わったら、小規模な披露宴でも開くか」
「……どういうこと、ですか?」
「親しい者だけを集めた小規模なものだ。それに、サイラスたちだって祝いたいっていう顔をしていたしな」
ギルバート様が苦笑を浮かべながらそうおっしゃる。
だからこそ、私がマリンやクレアに視線を向ければ「はーい!」と言って手を挙げていた。
「私たちもお祝いしたいです!」
「なので、ぜひぜひ開いてください!」
少し食い気味にそういう二人に若干引きつつも、私は「ありがとう」と自然と言えていた。
エリカに渡した挙式の招待状は、実のところ一通目だった。私がわがままを言って、一通目をエリカに渡してもらったのだ。
「さて、これから忙しくなるな」
「はい」
そんな会話をしつつ、私たちはお屋敷に足を踏み入れる。
私たちの生活は――まだまだ、始まったばっかりだから。
「あぁ、あと宝石商を呼んである。……挙式の際のドレスは決まったが、ほかの小物類がまだだったからな」
あと少しに迫った挙式の準備は着々と進められている。
もうすぐ各所に招待状を送ることになっていた。辺境で最も豪華な教会で、私たちは結婚式を挙げるのだ。
「豪華さは、あまり必要ありませんから」
ギルバート様の目をまっすぐに見つめて、私はそう伝える。すると、ギルバート様は黙ってしまわれた。
「もちろん、辺境伯の挙式ということは、それ相応の豪華さは必要なのかもしれません。……でも」
「でも?」
「私は、ギルバート様とだったらこじんまりとした教会で挙げる結婚式でも幸せです」
出来る限りにっこりと笑って、そう告げる。ほんのりと赤くなっているであろう頬を隠すようにプイっと視線を背ければ、ギルバート様は「……そうか」と小さく声を零されていた。
「せっかくだし、大規模な披露宴が終わったら、小規模な披露宴でも開くか」
「……どういうこと、ですか?」
「親しい者だけを集めた小規模なものだ。それに、サイラスたちだって祝いたいっていう顔をしていたしな」
ギルバート様が苦笑を浮かべながらそうおっしゃる。
だからこそ、私がマリンやクレアに視線を向ければ「はーい!」と言って手を挙げていた。
「私たちもお祝いしたいです!」
「なので、ぜひぜひ開いてください!」
少し食い気味にそういう二人に若干引きつつも、私は「ありがとう」と自然と言えていた。
エリカに渡した挙式の招待状は、実のところ一通目だった。私がわがままを言って、一通目をエリカに渡してもらったのだ。
「さて、これから忙しくなるな」
「はい」
そんな会話をしつつ、私たちはお屋敷に足を踏み入れる。
私たちの生活は――まだまだ、始まったばっかりだから。