【完結】年の差十五の旦那様Ⅱ~義妹に婚約者を奪われ、冷酷だと言われる辺境伯の元に追いやられましたが、毎日幸せです!~
「あ、あの、どんなことを言っても、幻滅、しませんか……?」

 一応、確認。そのつもりで私がそう問いかければ、ギルバート様は「あぁ」と力強くおっしゃって頷いてくださった。そういうこともあり、私はゆっくりと口を開こうとする。でも、それよりも先に――窓から強い風が吹いてきて、執務室の中を荒らす。その際に、ギルバート様の机の上からなにやら紙のようなものが数枚、こちらに飛んでくる。

「……あ」

 それを見て、ギルバート様は露骨に慌て始めた。……この紙が、隠し事の正体なの? そう思って、私は自分に飛んできた紙の一枚を手に取る。こちら側は、白紙。……裏面は?

「……これ」

 私の目が、見開かれるのが分かる。それに対して、ギルバート様は頭を抱えられていた。

「……ギルバート、様?」

 ゆっくりとギルバート様のお名前を呼べば、ギルバート様は「……その」と零され、気まずそうに視線を逸らされる。……そっか。こういうこと、だったのか。

「……シェリルのために、ウェディングドレスの、発注を、しようと、思ってな……。とりあえず、辺境の方で有名なデザイナーたちに、デザイン画を描いてもらっていて……それで」

 そうおっしゃったギルバート様は、露骨に視線を逸らされる。……つまり、ギルバート様は――私に、サプライズをされようとしていた、ということ、よね?
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