【完結】年の差十五の旦那様Ⅱ~義妹に婚約者を奪われ、冷酷だと言われる辺境伯の元に追いやられましたが、毎日幸せです!~
「好きだから、触れてもらいたい、のです」
「……そうか」
その後、しばしの沈黙。本当ならば、ギルバート様のご用件を聞かなくちゃならない。エリカのお話も、しなくちゃいけない。それでも、今だけは少しだけ甘い時間を過ごしたかった。甘い時間にならなかったとしても、ギルバート様が少しでも私のことを意識してくださったら、いいのだけれど。
「……あの、ギルバート様」
だから、私はギルバート様にそう声をかける。その声を聞いたからだろうか、ギルバート様は「どうした?」と少し優しそうな声で言葉を返してくださる。……そろそろ、私たち先に進んでもいいと思うのだけれど……。
「……私、口づけが、したいです」
そのため、私は小さな声でそう言った。そうすれば――ギルバート様は露骨に慌ててしまわれる。視線は彷徨い、私から身体を放されてしまう。……嫌、なのかな?
(嫌だって言われると、傷つくけれど……)
でも、少なくとも嫌じゃないって信じたい。だって、ギルバート様も私のことを好きだとおっしゃってくださったのだから。好きだったら、口づけがしたいと思うのが、普通だと私は思うのよ。
「……そうか」
その後、しばしの沈黙。本当ならば、ギルバート様のご用件を聞かなくちゃならない。エリカのお話も、しなくちゃいけない。それでも、今だけは少しだけ甘い時間を過ごしたかった。甘い時間にならなかったとしても、ギルバート様が少しでも私のことを意識してくださったら、いいのだけれど。
「……あの、ギルバート様」
だから、私はギルバート様にそう声をかける。その声を聞いたからだろうか、ギルバート様は「どうした?」と少し優しそうな声で言葉を返してくださる。……そろそろ、私たち先に進んでもいいと思うのだけれど……。
「……私、口づけが、したいです」
そのため、私は小さな声でそう言った。そうすれば――ギルバート様は露骨に慌ててしまわれる。視線は彷徨い、私から身体を放されてしまう。……嫌、なのかな?
(嫌だって言われると、傷つくけれど……)
でも、少なくとも嫌じゃないって信じたい。だって、ギルバート様も私のことを好きだとおっしゃってくださったのだから。好きだったら、口づけがしたいと思うのが、普通だと私は思うのよ。