ハイスぺ年下救命医は強がりママを一途に追いかけ手放さない
和馬との同居生活は平和に始まった。
真優紀を預けるため、病院に登録に出かけたときは、事実婚の妻と名乗るのが恥ずかしかった。和馬は気にしなくていいと言ったけれど、同僚たちに和馬の悪い噂がたたないといいと思った。
保育室には十五人ほどの幼児がいた。赤ちゃんが多く、真優紀より小さな子が半数以上だった。あくまで一時預かり的な施設なので、一般的な保育園が決まればそちら移る子が多いため、子どもの数は流動的らしい。
真優紀の送り迎えはお互いの勤務に合わせた。送りはほとんど和馬が行い、迎えは私。夜勤明けの日は無理せずに一度帰宅して休んでと和馬には伝えた。寝不足でパワフルな子どもを見るのは無理があるからだ。
真優紀が案外あっさり施設に馴染んだのが幸いだった。和馬が朝預けるときはぐずりもせずに手を振るらしい。
一方で、保育室の先生たちに言われたのか、わずか数日で真優紀は和馬のことを「パパ」と呼ぶようになった。送りのたび、「パパに行ってらっしゃいしようね」と言われていれば、真優紀も認識するだろう。
真優紀に呼ばれるたび、和馬は幸せそうに返事をする。きっと、和馬だってずっとそう呼ばれたかったのだ。真優紀にそう教えてこなかったことを後ろめたく、申し訳なく思った。
真優紀を預けるため、病院に登録に出かけたときは、事実婚の妻と名乗るのが恥ずかしかった。和馬は気にしなくていいと言ったけれど、同僚たちに和馬の悪い噂がたたないといいと思った。
保育室には十五人ほどの幼児がいた。赤ちゃんが多く、真優紀より小さな子が半数以上だった。あくまで一時預かり的な施設なので、一般的な保育園が決まればそちら移る子が多いため、子どもの数は流動的らしい。
真優紀の送り迎えはお互いの勤務に合わせた。送りはほとんど和馬が行い、迎えは私。夜勤明けの日は無理せずに一度帰宅して休んでと和馬には伝えた。寝不足でパワフルな子どもを見るのは無理があるからだ。
真優紀が案外あっさり施設に馴染んだのが幸いだった。和馬が朝預けるときはぐずりもせずに手を振るらしい。
一方で、保育室の先生たちに言われたのか、わずか数日で真優紀は和馬のことを「パパ」と呼ぶようになった。送りのたび、「パパに行ってらっしゃいしようね」と言われていれば、真優紀も認識するだろう。
真優紀に呼ばれるたび、和馬は幸せそうに返事をする。きっと、和馬だってずっとそう呼ばれたかったのだ。真優紀にそう教えてこなかったことを後ろめたく、申し訳なく思った。