あなたとの明日が欲しいと思った
私、浅田菜花と彼、岡田朝喜の出会いは、中学3年生のときだった。
私は、頭は良くないし、運動も出来ない。
別に絵が上手い訳でも字が綺麗なわけでもない。
将来の夢もなかった私は、どこの高校を受験しようか迷っていた。
なかなか決まらず、中学3年生になっても勉強をしない私を見かねて、母が塾の体験入学に連れてきたのだ。
この塾は家から電車で20分という微妙な距離にある。
塾の入り口には"わかる!解ける!"なんて書かれた看板が立っている。
私は正直なんでもよかった。
どこの高校でもよかった。
別に勉強出来なくたっていいとさえ思っていた。