あなたとの明日が欲しいと思った

恥ずかしながらも彼を見ると、着いてきて、と言って歩き出した。




どこ行くんだろうって思いながらも彼に追いつくために少し駆け足で向かう。




それに気づいた彼はゆっくりでいいよ、って私が追いつくのを待ってくれた。




彼が再び止まってから標識を見上げると、その先には「講義室」の文字。




もしかして、連れてきてくれた?




彼もちょうどここで講義を受けるんだと言って、始まるまでの間にたくさんお話をした。




私たちはお互いを、菜花、朝喜くんと呼び合った。




彼はすごく優しくて、面白かった。




講義がはじまると朝喜くんはすごく頭が良いということが分かって、私がわからないところを小声で説明してくれたりなんかした。




朝喜くんは、毎日が灰色に染まっていた私の世界を、変えてくれた。




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