娼館の人気No.1はハジメテの夜を夢見てる
並べられた金貨を見てどんどん心が冷えるのを感じた。
どういうことだ。
昨日はあんなに幸せで、いつかの約束をくれて。
なのにその“いつか”にシャルがいない?
いないのはシャル?それともシャルの中の私がいないの?
訳がわからなくて混乱する。
不思議と涙は出なかった。
ただただ気持ちが黒く冷たい世界に沈むのを感じるだけだった。
「無理に出ていく必要もないよ。娼婦であるあんたは買い上げ済みだから客を取る必要もない。ここはあんたの仕事場だったが同時に家なんだ、娘が家にいて悪い事なんかないんだからね」
そう言ってくれた女将の声がやたらと遠く感じ、それでも染み込むように耳には届いた。
何も答えられずただ頷く私の肩を2度叩いた女将は、「とりあえず落ち着く時間も必要だろう。後で温かいスープでも持っていってあげるから一度部屋で落ち着きな。もちろん酒屋にも出なくていいからね」と言い残し事務室を出る。
「とにかく····部屋に戻ろうかしら····」
そう口に出してみるが、足にちっとも力が入らず立ち上がる事すら出来なかった。
何もわからない。
どういうことだ。
昨日はあんなに幸せで、いつかの約束をくれて。
なのにその“いつか”にシャルがいない?
いないのはシャル?それともシャルの中の私がいないの?
訳がわからなくて混乱する。
不思議と涙は出なかった。
ただただ気持ちが黒く冷たい世界に沈むのを感じるだけだった。
「無理に出ていく必要もないよ。娼婦であるあんたは買い上げ済みだから客を取る必要もない。ここはあんたの仕事場だったが同時に家なんだ、娘が家にいて悪い事なんかないんだからね」
そう言ってくれた女将の声がやたらと遠く感じ、それでも染み込むように耳には届いた。
何も答えられずただ頷く私の肩を2度叩いた女将は、「とりあえず落ち着く時間も必要だろう。後で温かいスープでも持っていってあげるから一度部屋で落ち着きな。もちろん酒屋にも出なくていいからね」と言い残し事務室を出る。
「とにかく····部屋に戻ろうかしら····」
そう口に出してみるが、足にちっとも力が入らず立ち上がる事すら出来なかった。
何もわからない。