娼館の人気No.1はハジメテの夜を夢見てる
無意識に体を引こうとするが、未だ背中に回されていた左手が離れることを許さない。

むしろ力を入れられ、キスが深くなった時だった。

「んん、んっ、は、ぁ····っ、!?」

腰を撫でた彼の右手がお尻まで下がったと思ったら、そのまま太股の下に移動し一気に抱き上げられて。

「ひゃっ!?」
「舌噛まないようにな」

突然高くなった視界に驚きつつ、シャルの腕に座るような形でベッドまで連れていかれる。


そしてそっとベッドに寝かされ、ギシッと軋む音と共にシャルもベッドに上がってきて。


「シャル、あ、あの····っ」
「待ては時間切れ」


そのまま肩を押され、覆い被さってきたシャルに貪るように口付けられた。

言葉を塞がれ、入れられた舌に吐息だけが漏れ落ちる。
熱い舌に必死に応えようと精一杯舌を伸ばすとすぐに絡めとられて···
それでも、激しいキスの合間に伝えそびれた言葉をなんとか発する。


「シャ、ル·····っ、あ、んんっ、あの、ねっ」
「·····うん?」
「あの、ね。その····よろしくお願い、します」
「なっ!」

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