仕返しのつもりだったのに、溺愛されているようでなんだか幸せです

翌日、空港の到着ロビーには高柳と沙羅の姿があった。

そして話題の霧島社長が帰国するということで、記者が社長を待ち構えていたのだ。


少ししてロビーがザワザワとすると、霧島社長が飛行機から降りて来るようだった。
そしてゲートをくぐって出て来た社長の姿に、沙羅は絶望するのだった。


霧島社長はキャロルと話しながら一緒にゲートを降りて来たのだった。
記者達はここぞとばかり、二人の写真を撮っていた。


あまりの報道陣に近寄れない高柳と沙羅は、空港の出口にあるタクシー乗り場で霧島社長を待つことにした。


タクシー乗り場へも記者達は容赦なく写真を撮り続けた。
これではまるで有名人のようだ。

キャロルを庇う様にしながら歩いて来る霧島社長。



その時だった一台のタクシーが記者達を避けたせいで、方向を失い北斗の方に向かって暴走して来たのだった。
キャロルはタクシーに気づき逃げたが、北斗は逃げられそうもない。


すると、沙羅は自然に体が動いたのだった。

北斗に向かって全力で走ると、タクシーから遠ざけるように北斗を力いっぱい突き飛ばした。
北斗は沙羅に押されてタクシーから逃れたが、代わりに沙羅はタクシーと激突してしまったのだ。



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