仕返しのつもりだったのに、溺愛されているようでなんだか幸せです
「北斗さん、この部屋も凄く豪華で素敵ですね。」
この部屋はこのホテルで最上級の部屋だ。
レストランからも見えていたが、部屋の中からも夜景が一望できる。
その時だった。
ドーンという大きな音を響かせたと思うと、窓一面に大きな花火が広がったのだ。
沙羅はこんなに近くで花火を見たのが初めてである。
大きく開いた光の花はキラキラと余韻を残して消えていく。
「沙羅にこれを見せたかったんだ。以前に仕事の接待で来た時に花火が上がっていて、これを沙羅が見たら喜んでくれるかもって思っていたんだ。」
「北斗さん、素敵ですね。」
北斗はうっとりとしながら窓の外を子供のように見る沙羅の後ろに近付いた。
そして後ろから沙羅を抱きしめたのだった。
「…沙羅、今日はここで君を僕のものにしたい。」
北斗は沙羅を振り向かせると、頬に手を添えて沙羅へ口づけをした。
花火がキラキラと輝く中、北斗の口づけは何度も角度を変えながら優しく繰り返された。
そして次の瞬間、北斗は沙羅を抱き上げた。
お姫様抱っこは沙羅の憧れでもあったが、なんだか恥ずかしい。
「北斗さん、重いから恥ずかしいです。」
北斗は微笑みながらゆっくりと沙羅をベッドまで運んだのだ。
そして丁寧にまるで壊れ物を扱う様に、沙羅のブラウスのボタンを外した。
「沙羅、とても綺麗だ。」
花火の光が時折部屋の中を明るく照らす。
沙羅を組み伏せた北斗が、花火の光で浮き上がると沙羅はなんとも言えない恥ずかしさと、体が熱くなるのを感じた。
北斗のキスをする水音と花火の音が交じり合う部屋の中で頭がクラクラとしてくる。
二人は今までの愛を確かめるように愛し合ったのだった。