仕返しのつもりだったのに、溺愛されているようでなんだか幸せです
月曜日、会社に出社した私達を高柳は見てニヤニヤとしている。
「社長、七海さん、おはようございます。…お二人はすっかり仲直りされたようですね。」
北斗は高柳に言い返す。
「確かに仲直りしたが、なぜそんなことが分かるんだ。」
すると、呆れ顔で高柳が話し出した。
「たまたま今窓の外を見ていたのですが、車から降りて仲良さそうに手をつないでいた二人を見ましてね…」
北斗と沙羅は二人で顔を見合わせた。
まさか社長室の窓から見られているとは思わなかった。
しかし、今までニヤニヤとしていた高柳は急に真剣な顔をした。
「ここからは仕事の話です。仲のよろしいお二人に提案です。来月オープンする我が社とアイボリー社の共同開発のリゾートで結婚式場を紹介したいとの依頼があったのです。そこで…お二人がモデルになって結婚式をしてはいかがでしょうか。会社の宣伝にもなるし、社外の方へ結婚のお知らせも出来て一石二鳥と思われますがいかがでしょうか。」
沙羅は驚いて声をあげた。
「そんな…モデルなんて無理ですよ。」
しかし、北斗は少し顎に手を当てて考えて居たが大きく頷いた。
「確かに結婚式をするときには会社関係の方も呼ぶ必要がある。だとしたら高柳が言うように俺達がそこで式を挙げてそれを宣伝につかえば、関係者への報告にもなる。これは良い案かも知れないな。」