仕返しのつもりだったのに、溺愛されているようでなんだか幸せです
帰りに見送る京子。
「では、また明日。」
高柳が部屋を出ようとした時、京子は捻った足でつまづいた。
そして、なんと高柳に抱き着くような姿勢になってしまったのだ。
慌てる京子は顔を真っ赤にした。
しかし、顔を赤くして照れる京子に可愛いという感情が沸き上がったのだ。
「ご…ごめんなさい…私ったら…」
高柳は慌てて離れようとする京子の腕をつかむと、自分の胸にもう一度引き寄せ抱きしめた。
「あ…あの…高柳さん…」
ハッと我に返る高柳は京子に謝罪する。
「すまない…つい…城ケ崎さんが…可愛くて…」
「か…か…かわいいと…仰いました?」
「はい、可愛いです。」
すると高柳は京子を真っすぐ見た。
「僕と付き合ってはもらえませんか?」
「…よ…よろしく…おねがいします。」
高柳は自分でも驚いている。
自分から告白したのは生まれて初めてだったのだ。
いつもは女性から言い寄られて押し切られるのがパターンだったが自分から告白する日が来るとは思っても見なかった。
帰りの車の中、ひとりで微笑む高柳がいた。
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