女王陛下は溺愛禁止!
当時の王位継承順位はアンジェリアが一位、次いでレイジェリーナ。その次が叔父ロマスであり、そのあとにダルトンとなる。叔母はそれでも、アンジェリアと結婚しさえすれば息子が王になれると思っているようだった。
叔母は幾度となくアンジェリアと彼の婚約を結ぼうとしたが、父は断り続けていた。
「あんな男と結婚なんてありえないわ!」とレイジェリーナは怒る。彼女の言葉にも救われる思いだった。
父は婚約者候補を挙げては却下していた。アンジェリアの将来を危惧するあまり、慎重になっていたのだ。
このころのアンジェリアは両親のような幸せな夫婦を夢見ていた。
父の期待に応えたい。妹の笑顔を守りたい。その一心で次期国王としての心構えを作りつつあった中、父が病気に倒れた。
知らせを持ってきたのは息を切らしたラドウィルトだった。当時の彼はすでに侯爵位を継いで王宮で働いており、父の補佐官の下について働いていた。
いまわの際に、父はラドウィルトを見て言った。「アンジェリアを頼む」と。
「任せてください。殿下は必ずや素晴らしい女王おなりです。そのために身を捧げます」
ラドウィルトが受け合うと、父は自分を見た。
「ふたりで協力していくのだぞ」
一瞬、どう答えるか迷った。わかりました、と言えば父は安堵して永遠の眠りにつくかもしれない。だが、「嫌だ、もっとそばにいてくれ」と頼んだとしても、先が長くはない父の心を曇らせるだけになりそうだ。
「わかりました」
アンジェリアが答えると、父はほっとしたように眠りにつき、翌日そのまま天へ召された。
父の死後、アンジェリアは即位した。
叔母は息子が王位を継げなかったことを悔しがり、さらに結婚への圧を強めた。
アンジェリアは結婚を拒んで政務に励み、叔父の力を借りつつもなんとか仕事をこなした。
父の補佐官がそのままアンジェリアの補佐官となり、自動的にラドウィルトも部下となった。
叔母は幾度となくアンジェリアと彼の婚約を結ぼうとしたが、父は断り続けていた。
「あんな男と結婚なんてありえないわ!」とレイジェリーナは怒る。彼女の言葉にも救われる思いだった。
父は婚約者候補を挙げては却下していた。アンジェリアの将来を危惧するあまり、慎重になっていたのだ。
このころのアンジェリアは両親のような幸せな夫婦を夢見ていた。
父の期待に応えたい。妹の笑顔を守りたい。その一心で次期国王としての心構えを作りつつあった中、父が病気に倒れた。
知らせを持ってきたのは息を切らしたラドウィルトだった。当時の彼はすでに侯爵位を継いで王宮で働いており、父の補佐官の下について働いていた。
いまわの際に、父はラドウィルトを見て言った。「アンジェリアを頼む」と。
「任せてください。殿下は必ずや素晴らしい女王おなりです。そのために身を捧げます」
ラドウィルトが受け合うと、父は自分を見た。
「ふたりで協力していくのだぞ」
一瞬、どう答えるか迷った。わかりました、と言えば父は安堵して永遠の眠りにつくかもしれない。だが、「嫌だ、もっとそばにいてくれ」と頼んだとしても、先が長くはない父の心を曇らせるだけになりそうだ。
「わかりました」
アンジェリアが答えると、父はほっとしたように眠りにつき、翌日そのまま天へ召された。
父の死後、アンジェリアは即位した。
叔母は息子が王位を継げなかったことを悔しがり、さらに結婚への圧を強めた。
アンジェリアは結婚を拒んで政務に励み、叔父の力を借りつつもなんとか仕事をこなした。
父の補佐官がそのままアンジェリアの補佐官となり、自動的にラドウィルトも部下となった。