こじらせ美女は王子様の夢を見る
玲央side
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(ピンポーン)
「お、玲央」
「颯太。どうした?急に」
颯太から突然、
帰ったら俺の部屋に来て。
話ある。
このメッセージがきて、サークル終わり、自分の部屋に帰る前に颯太の部屋に寄る。
「めずらしいな、颯太が改まって話とか」
「まあね、今日俺頑張ったから」
「なにを?」
「ミナちゃんに告白した」
驚きのあまり声が出なくなった。
わかってた、いずれこんな日が来るって。
でも、思った以上に早かったから。
「へえ、よかったじゃん。おめでと。付き合ったんだろ?」
めでたいじゃん。
「お前、ミナのこと好きだったもんな。ミナもお前のこと好きな感じだったし。」
やっと静かな一人暮らしが戻ってくる。
「あーうざいな。帰ったらミナお前のことでノロけるんだろ…「玲央」
「付き合ってないよ、まだ」
「は?」
「ちょっと時間ちょうだいって、ミナちゃんが」
「そ、っか」
なんで俺
ちょっと安心してんだよ…
ふざけんな
まるでこれ…
「ふ、ちょっと安心した?」
「べ、別に…」
した、したよ
付き合ってなくて、よかった
ミナを颯太に取られてなくて、よかった
「…別に…とも言えねーかもな。」
今、気づいた。
俺、ミナが好きだ。
「お、玲央にしては素直だね。もしかして今気づいたとか言わないよね?」
「なっ、悪いかよ!」
それもバレてんのか。
こいつどんだけ鋭いんだよ。
「えー!あんなに分かりやすく態度に出してたのに!?気づいてないの玲央とミナちゃんぐらいのもんだったよ?」
「う、そだろ?」
「ふは、俺はいつ鈍感な玲央が気づくか不安で仕方なかったけど」
「…なんで言ったんだよ」
「何を?」
「俺に。ミナに告白したって、言わない方がよかったんじゃねーの?」
「まあそうだね。でもライバルとして言わないのはフェアじゃないかなって」
「…ライバル、か。お前そうゆうとこ、いい男だよな。」
「え、ごめん俺玲央でも男はちょっと…」
「バーカ!そんなんじゃねーよ」
こんな時でもバカ話ができる。
颯太が友達でよかった。
心から、そう思った。
「ありがとな、颯太」
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