こじらせ美女は王子様の夢を見る

エピローグ

.




3年後





「わー!久しぶり〜」





私と玲央は初めて会った時の公園に来ていた。




「ほんと、何も変わってねーな」




真ん中に大きく佇む桜の木も綺麗な花びらを咲かせている。





「まさかミナがここに来たがるとはな」



「まあ、色々あったけどさ、玲央との思い出の場所だし」




玲央の友達がこの町で結婚式を挙げるらしく、




それならと私もついてきた。




「ま、そうだな」




ふ、と笑いながら私と握る手に力を入れる。




3年間、いろんなことがあった。




たくさんデートして、旅行して、喧嘩もして。




でもこうして手を繋いでここに来られたことが




私は何よりも嬉しい。





「桜見たらミナのこと思い出す」




「え?」




玲央が不意に言った言葉。




それって…





「俺が言ったの覚えてる?」





待って、うそ




玲央も覚えてたんだ…






「…忘れるわけないじゃん」





やばい…めちゃくちゃ嬉しい…





「それ、今も変わってないから」





玲央は優しい顔で微笑む。





なにそれ…





ずるすぎ…





「来年も来よっか?再来年も、10年後も」




「え、?」





じゅう、ねんご?




突然の言葉に頭が追いついてない玲央は私に追い討ちをかける。







「結婚しよ、ミナ」








その瞬間、時が止まった気がした。





桜が舞い落ちる中、玲央はあの時と同じ笑顔でそう言ったから。




私の目からは勝手に涙がこぼれ落ちる。






「…うん、する、大好き玲央」





玲央は泣きじゃくる私を「何で泣くんだよ」と笑いながら抱きしめた。




ほんと、この瞬間が後にも先にも人生で一番幸せだろうって




そう思った。





「ここでミナと会えて良かった」






ずっとずっと





玲央と一緒にいたい。







「愛してるよ」







そう言った玲央は私の唇に優しく口付けを落とした。







⦅完⦆





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