気まぐれヤンキーくんのあまのじゃくな溺愛。
亮君のせい……?
違う。私がいけないんだ。
私が亮君の力になれてない気がして、それが悲しくて…。
亮君の言葉に私は首を強く横に振る。

「そっか。…けど、本当にごめんね」
「違う」
「え?」
「私が謝らなきゃなの」
「は?何で?陽羽、1ミリも悪い事してないでしょ?むしろ俺とか兄貴とか【last】の奴らのために…」
「私、全然亮君の力になれてないっ…」

気持ちを全部知ったかぶって、けど本当は何も知らなくて。
気持ちを汲み取れきれていなくて亮くんや皆を支えきれていない。

「だから、ごめんなさいっ…」

謝っても、亮君の気持ちが晴れるわけないのに。
視界に映るのは、目の前にいる亮君ではなくて地面に映る涙の数。
だから違うんだよ。泣きたいのは私じゃない、亮君だよ。

そう思って泣き止まない私の視界には、いつの間にか力強く抱きしめてきてくれた亮君が目に映った。
そんな彼の突然の行動にびっくりして目を見開きながら彼を見つめる。

「ま、亮君っ…」
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