飴ちゃん食べる?~よろしく焼肉ホスト部♡
 焼肉を食べながら盛り上がり、帰るタイミングを逃して夜になってしまった。私を挟んだ感じだったけど、ご両親と話をしていていい感じだった天野スミス唯。その光景を見守っていたら、帰るとか言いたくなくて――。

「今日はふたり、うちで寝てくんやろ?」
「私の家、外泊だけはすごく厳しいんですよね。どうしよう、今から帰ったら、家に着くの遅い時間になっちゃうな……」

 考えていると「まかせとき。親同士で話させて?」と天野お母様が。家の電話番号を伝えると、姿を消した。

 数分後、電話を終えた天野お母様が戻ってくる。

「親御さんから許可出たで!」
「話してくれて、ありがとうございます」
「寝る部屋は、唯と一緒でええよな?」

 そっか、私たち付き合ってるって思われてるんだっけ。なんか今更否定しづらいしな……でも、天野スミス唯と同じ部屋で寝るって――。彼をチラ見する。

「ええよ」

 天野スミス唯はあっさりと返事をした。
 私だけ、意識しすぎなのかもしれない。

「じゃあ、布団使うか分からへんけど、ベッドの横に一応、敷いておくな?」
「ありがとうございます」

 ん? 「布団使うか分からへん」って、ふたりベッドで一緒に寝るかもって思われてるってこと? 

 一緒のベッドで寝るわけないって思ってたのに――。
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