飴ちゃん食べる?~よろしく焼肉ホスト部♡
「色々悩み聞いてくれてありがとう。気分がすっきりしたよ! またねー!」
「こっちこそありがとね! バイバイ!」

 元々話をするのが好きな私は、友達営業作戦で。最近は高校の男の子ばかりと交流をしていたから、女の子とお話するのがとても楽しい!

 ヤンキー高校の生徒はすぐ喧嘩しちゃうから、大丈夫かな?って心配だから細かく辺りもチェックした。

「俺が焼いた肉を食べろ、命令だ。特別に食べさせてやろうか?」
「は、はい! お願いします~」

 ふたりきりコーナーでオラオラ営業している橘裕翔くん。


「じゃあ、こんな表情はどう?」
「キュルンです! あの、もうひとつリクエストしていいですか?」
「キミたちにだけ、特別だよ。リクエスト受けるから、お肉いっぱい食べていってね? ウインク!」
「きゃー!!」

 早乙女冬弥くんは色恋営業? 違う、アイドル営業だ。鋭い分析力でお客さんによって営業方法を変えるのかな?


「お姉さんが食べさせてあげようか?」
「もう、お腹きつい。脂身の肉食べさせられすぎて、ほんまにお腹いたくなりそうや」
「大丈夫? じゃあ私だけ食べるね。お姉さんとゆっくりお話だけしよ?」

 大きいテントの中にいる天野スミス唯は、病み営業? 

 なんだか天野スミス唯の接客だけ、眺めていると胸の辺りがざわざわしてくる。けれども気を取り直して、他のヤンキーホストたちもチェックする。

 他のヤンキーホストたちも、お客さんと一緒に盛り上がっていた。

――いい感じ!

 平和な時間が過ぎていき、あっという間に夕方。

 1日目は2年生チームと3年生チームの売り上げは同じくらいだった。
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