不良校の紅一点!?〜最強男子達からの溺愛〜
『……なに?』

そして兄さんは微笑んだ

『お前は、優しい。だからみんなのことを笑顔にして、困ってる人を助けられる人間になるんだ。これが、お兄ちゃんとの約束だ……』

『うん、うん!!わかった……だから、死なないで!!』

『ごめんな、お兄ちゃんもう無理だ…。だから俺の分まで生きてくれるか……?』

『いや、嫌だよ!!お兄ちゃん!!』

私がそう言った時、兄さんは意識が無くなった

『あ……嘘……なんで、』

私は自分の無力さを恨んだ。恨んでもどうしようもないのに

その時から私は荒れ、喧嘩をしていた。兄さん殺しの犯人を見つけるために

その度に思い出すのが『困っている人を助けられる人間になるんだぞ』

という兄さんの言葉。その言葉を思い出す度に苦しくなる私の心。でも、私は兄さんを殺した奴を許せなかった

絶対、見つけ出してやる……

そしてなにも情報が出ないまま時だけがすぎた

数年後―――

どうして、見つからないの……

私はずっと情報を探していた。唯一の家族を殺した犯人を見つけることを

そして裕翔に言われた

『お前、うちの学校へ通え。』

『……は?なんで?』

『そしたら雪翔の情報が見つかるかもしれないぞ』

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