不良校の紅一点!?〜最強男子達からの溺愛〜
「理事長、なにか御用でしょうか?」

「おう、転校生が来たから、一緒に教室に行ってやれ」

この人が安西先生……優しそうな人だな

「この子が?女の子じゃないですか!?大丈夫なんですか?ここには獣しかいませんよ?」

「あー……落ち着け。大丈夫だ、藍奈は強いからな」

「で、ですが……」

安西先生が裕翔とそんな会話をしていた

……私そんな弱いように見えるかな?ちょっとショック……

「大丈夫ですよ、安西先生。私はこう見えて喧嘩とかたくさんしてるので」

私は先生を安心させようとそう言った

「い、いやでも……うーん、本人が言っているからいいのか……?いやでも……」

……とりあえず落ち着いてほしい

そう思っているとチャイムがなった

「早く行かないと、遅れるぞ〜」

「「あ、やばっ!!」」

いそがないと!

そう思い私は席を立った

「理事長、失礼します!」

「バイバイ、裕翔!」

わたしと安西先生は急いで教室へ向かった




「あいつの感情が取り戻せたらいいんだがな……」

私たちが居なくなった理事長室で裕翔がそんなことを呟いてるとも知らずに―――
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