好きなの
少し経って、
由真ちゃんたちが行ったみたいだから
外に出た。

てゆーか、こんなことしたら
あたしと竜が付き合ってるみたいじゃんね・・・。

だってさ、こっそりと隠れたりしてたし。


まぁ、そんな深い関係じゃないから、
竜は大丈夫なんだろうけど。


いや、外から見ると大丈夫なんだろうけど
実際は、大分気にしてくれてるみたい。

さっき、どうする?って聞いてくれたときとか。
すごく迷ってたし。

顔真っ赤だったし。


「なんかニヤニヤしてる。由梨」


「ぇへ?!」


あたしニヤニヤしてたんだ・・・。

「まぁ、いいけど。はやく翔と付き合えよなっ」


「うーん。分かってる」


「翔、なんか言ってんの?」


「一言くらい言ってくれてもいいのに。
残念ながら、何も言ってくれてないみたい」


「あいつもあいつだなっ。翔、よくわかんねーもん。
好きな人のタイプも何も教えてくれさえしないからな。
でもまぁ、深い仲の友達とかには
言ってそうなやつじゃね?」



「かなぁ。それだったら上岡とかに聞かなきゃ」


「ストーかになんじゃん。エスカレートしていったら」



「仕方ないよ。って・・・。だめかぁ」


「分かんねーけど」


竜と駅前を歩いたのは何週間ぶりだろ・・・。

なんでか、懐かしいって思うんだけど。
ババくさいか。



< 10 / 12 >

この作品をシェア

pagetop