好きなの
とりあえず、あたしたち二人は、由真ちゃんたちが、
見えなくなるまでの間、
影でこっそりと隠れることにした。


今まで、竜の相談にのってきたけど。
初めて見た由真ちゃん。
それに、名前もはじめて聞いた。

少し意外な子だった。
由真ちゃんは。


竜の好みってこんな子だったっけ?
って思い返した。

由真ちゃんは、4人でいたけどその中でも断然浮いてる子で。
かなりの不良っぽくて。
あたしと一緒のピアスつけてたし。
茶髪だった。

学校ではどうか知らないけど、
化粧もしてた。



「本当、悪いな」

「いや、いいよ。てヵ、竜変わったね」


「なにが」


「女の子の趣味とか」


「ぁ~。そこには触れんなっ」


「だって、中学んときは、おとなしそうで純粋な子だったじゃん?
それに・・・」

「わぁぁぁ~。もう言うなっ」


「はいはい」


少しあせってる竜。
顔も真っ赤にしちゃって。

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