あの子の成績表
爆弾をセットし終えて砂場から離れながら正樹が聞いてきました。
「うん。特別家庭訪問だって」
2学期に上がってからの私の態度があまりにも問題なので、先生が弾丸で家庭訪問にやってきていました。
先生から話を聞いていたお父さんお母さんの顔が脳裏にこびりついています。
ふたりともとても驚いた顔をして、お母さんは次に泣きそうな顔になりました。
お父さんはずっと眉間にシワを寄せて険しい顔で先生の話を聞いていました。
さすがに、そんなふたりを見ていると心苦しくなってきて、私はすぐに自分の部屋にこもってしまいました。
ごめんねごめんねごめんね。
心の中で何度もふたりに謝りましたけれど、実際にそれを口にはしませんでした。
『どういうことか説明しなさい』
ドアの向こうからそう声をかけてきたお父さんへ向けて『うるさい、黙れ!』とだけ、返事をしました。
バンッ! とペットボトル爆弾が爆発する音が聞こえてきて我に帰りました。
砂場の方へ視線を向けると、小型だったのに関わらず砂があちこちに飛び散っていました。
「うん。特別家庭訪問だって」
2学期に上がってからの私の態度があまりにも問題なので、先生が弾丸で家庭訪問にやってきていました。
先生から話を聞いていたお父さんお母さんの顔が脳裏にこびりついています。
ふたりともとても驚いた顔をして、お母さんは次に泣きそうな顔になりました。
お父さんはずっと眉間にシワを寄せて険しい顔で先生の話を聞いていました。
さすがに、そんなふたりを見ていると心苦しくなってきて、私はすぐに自分の部屋にこもってしまいました。
ごめんねごめんねごめんね。
心の中で何度もふたりに謝りましたけれど、実際にそれを口にはしませんでした。
『どういうことか説明しなさい』
ドアの向こうからそう声をかけてきたお父さんへ向けて『うるさい、黙れ!』とだけ、返事をしました。
バンッ! とペットボトル爆弾が爆発する音が聞こえてきて我に帰りました。
砂場の方へ視線を向けると、小型だったのに関わらず砂があちこちに飛び散っていました。