あの子の成績表
私のお父さんとお母さんはとても優しい人たちです。
最近は私の素行に悩んでいるようですけれど、手を出してくることはありません。
「そう? でもここ最近のあなたはまるであたなじゃないみたいよ?」

その通りなので驚きました。
最近の私は悪い子を演じています。
悪い子になろうと必死です。

「そんなことないし。なに言ってんの?」
私は悪い子になろうとしているので、先生の心配も突っぱねてしまいます。

足を机の上に置いたりもします。
先生はそんな態度の私を見て深く深くため息を吐き出しました。

どうすればいいか、私の扱いに悩んでいるみたいです。
「ねぇ、もう帰っていい?」
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